【ネタバレ有り】感想、『魔女見習いをさがして』
映画『魔女見習いをさがして』のただの感想。
以下ネタバレ、あと書き直し無しなので読み辛さもある!
おジャ魔女どれみは殆ど覚えていなかったけど、不思議と観に行きたさが強かった。
紹介でも言ったけど印象が実はあったからかも。
あと、過去にあった遊戯王周年映画とか、あれすごく面白くて、デジモンの周年記念は観れなかったのが心残りだったりとかそういう感じ。観れなかったというか、デジモンってそもそも観てないんだよな……気にはなるのだけど。
そういう訳で観に行った『魔女見習いをさがして』。
事前情報は基本入れない性質だけど、おジャ魔女どれみをほぼ覚えていないから補助的に少しだけ入れた。
「よかった!」とか、「おジャ魔女は出ない」とか。
おジャ魔女が出ないって言うのは多分(主に)とか「主人公じゃない」って意味だろうしそれなら、と観に行った。それは想定通りだったね。あと総集編だったり、OVAレベルの尺だと辛いなって90分の作品だと確認したり。
ここから順番に語るから長くなる。
まず、開幕。
ちょっと不安。
おジャ魔女たちが夢を語る。おジャ魔女たち、またその子供とかお父さんお母さんとかの話をされると設定が全く分からない。主要三人の名前が出るがそんな名前のキャラいたっけ? どうだっけ? フリーターのレイカの設定がリアルで且つ重い…シリアスな話か…?
OPに入りゆったりした曲調や、フューチャーされたキャラから大体の雰囲気を理解しようやくほっとした。つまり問題ある三人が集まって問題を解決する物語? それは多分面白いやん?
わくわくするね。
三人が出会い、地味にジェネレーションギャップを感じつつ意気投合していく。いいぞ。
お酒を飲み、好きな事を語り合う。
オタクの最高に楽しい瞬間かよ…(・ヮ・)
魔法玉いいなぁ! 会話に加わりてぇなぁ…でもおジャ魔女覚えてねぇな! でも、女子バナ加わりてぇな!
この辺りからおジャ魔女特有らしきデフォルメとかのアニメ表現に、ああーこれが現代版おジャ魔女どれみ! と興奮しつつ。
この辺りで三人の問題がはっきり提示される。だったと思う。
OLのミレは悩みつつも強いメンタル、しかし踏ん切りがつかず悩む。やりたい事と現実がかみ合わないとか辛い。
大学生のソラの悩みは個人的に一番ぐっときた。やりたい事につまづいて、自分が何がしたいのか、どうすればいいのかと悩む。応援したくなる。頑張れー。
フリーターのレイカめっちゃ良い子。彼氏ぶん殴りたいな? 絵描くとか良い趣味してる! 前向きで理想を夢見る良い子。彼氏ぶん殴
仲良くなり、聖地旅行へ。
してえ…聖地旅行してえ…。(覚えてないのがネックだけど)
ここでおジャ魔女の名シーンとか色々紹介してくると思ったら全然してこない。ファンの人的にはどうなんだろうと思いつつ。でも聖地巡回としてはリアルもこうだし自分で補完したりそれぞれ思い出を語り合ったりするわけか。えもい。
魔法玉が本当に父親の元に連れて行ってくれる。
途中どれみとポップの声の人居なかった?
そういう気付ける人だけ気付ける物語に侵食してこないファンサいいね。
さて、父親を殴りたい。
ではなく、まぁ父親の気持ちもわかる気がする。
でもレイカ報われねぇよ…ようやく会えたのに、こっちまで辛くなってきた。
これが世界一不幸な美少女ですか。
ところでこれより前のシーンだったと思うけど、「世界一不幸な美少女なんです~!」って台詞好き。どれみのよく言う台詞だって正直忘れてたけど、、
そしてミレとレイカが喧嘩してしまう。やっぱつれえわ。
でもレイカが八つ当たりしてしまう気持ちも分かる。辛い。
ミレがその辺りドライというか正しくあろうとするのは正直格好良いとすら思ってしまった。しかし不器用だ。
そのくだりのソラの対応は教師らしくて、後の話も相まって好き。
その後のシーンで地味に好きなのは、その『おジャ魔女』の仲直りのシーンを語るんじゃなくて、「BDありますよ」って言う所。……さては覚えてないな? いや、大概覚えてないよね。りあるだ…
ミレがレイカに会いに行くくだりで、家の場所知らないとか所々りある。
会いに来たミレを即許してしまうレイカ本当いい子。
そして彼氏が割のいいバイトを見つけてくるくだり。いや、そんなもん見つけてくる手間に他の事出来るだろお前? 努力の方向性よ? 迷走してんな。
ミレの背負い投げに思わず外国人4コマ状態。
よくやった!(ギター大丈夫?)
この映画、この後彼氏は一切登場しない。父親も。
この後の展開も含め、全てがハッピーエンドって訳じゃなくて、どうにもならなかった部分もあるまま終わる。それでも夢を追いかける事はできるし、魔法を夢見る事ができる。色々あっても、元気は出せる。そういう所がこの作品の一番好きな所。
レイカとミレの同居、それによってミレの環境も変わってくる。
レイカに影響され、恋路も仕事も転換してくる。
ミレさんと同僚。いい関係だ。
ミレの行動に影響されソラも進路を探る。(みたいな話だったよね?)
心配性で不器用なソラには、個々を長い期間を見守る事の出来る施設が自分のやりたい事に繋がると気付けた。
一人一人に親身になれるソラも良いキャラしてる。
続けてソラの恋路。
すべてが完璧じゃない恋。
それでも自分で選ぶ。そしてそれの失敗。
失敗を恐れず魔法に勇気を貰ったソラは、後悔からまた先に進んでいく。
格好良いよなぁ。
ふと気づいたけど、レイカ、ミレ、ソラのそれぞれの進路と恋路が描かれてる。過去に囚われていたレイカ、自分の在り方に不器用だったミレ、流され続けていたソラ。恋物語と成長物語。濃密な話だ。
正直な所、物語の終盤、ちょっと疲れて頭が追い付かず、ちょっと曖昧。
最終的に魔法ではなく努力で解決するどれみに勇気を貰ったとか?
中盤から終盤にかけて考えたくなる話が多かった。
もっかい観に行きたいな。
ラスト、本当にどれみ達が登場する。
そこには開幕登場した子供の頃のミレ、レイカ、ソラの姿もある。
以下、ここはかなり個人的な解釈だけど
これは本当に現実にも魔法があった。って話だ。
それは超常的な現象ではなく、自分たちの身にも起こっていた事。
『魔法』を見て、『空を飛べた』。
『夢』を見て、『現実に同じものを見た』。
三人は確かに『魔法を使って』、『現実を変えた』。
そしてそれらは現実の出来事だ。
総括。
まさに夢のある作品だった。
無駄にロマンチストな自分にドンピシャな映画だ。
単にヒューマンドラマに収まらない『おジャ魔女どれみ』の20周年記念映画。
『魔女見習いを探して』は単に夢を追いかけるという意味ではなかった。
……あとレイカめちゃかわだった。
みんな好きになっちゃうキャラだったけど、後半ずっとレイカ中心に観てた。
次観る時は最初からレイカ中心に観るね!
さて、まずは軽くどれみを観直します。
追記、おジャ魔女カーニバル好き